ABOUT

サーミ語で「グクシ」(Guksi)
スウェーデン語で「フオサ」(kåsa)
「ククサ」(Kuksa)はフィンランド語の発音です。

フィンランド、スウェーデン、ロシア、ベラルーシなどからやってきた本格的なククサ・木のカップを取り扱っています
贈った人も贈られた人も幸せになるといわれているククサ
世界に1つのあなたとあなたの大切な人のククサに出逢えますように・・・
✲Soul Of Siberia 正規販売店
✲ラップランドのククサたちが入荷しています
✲その他ロシア、ベラルーシなど

ショップには並ばないククサもございますので、メッセージよりお気軽にお問い合わせくださいませ。

✲ククサお手入れ方法やククサ洗い方✲

 

■なぜお手入れが必要なの?

ククサを長く愛用していただくには,適度なお手入れが必要です。

オイルメンテナンスによって強度を高める・保湿する・表面を保護することができます。

お手入れをしながら,無垢の木の個性とぬくもりを感じて育ててくださいね。

 

ククサはオイルを塗ることで,油分が内部に浸透して強度を増します。また油分が詰まっていれば,木材の乾燥は防げます。つまり衝撃や乾燥による割れから守るには,お手入れによって,ククサの油分を失わないことが大切です。

ククサを繰り返し洗っていると,表面のオイルは次第にはがれていき,木肌が露出します。ククサが完成した時に塗られる蜜蝋(ミツロウ:働き蜂が分泌するロウ)は,ウレタン(プラスチック塗膜)のような防水性・はっ水性はないので,オイルの塗り直しが必要なのです。

 

■オイル塗布でククサが強度を増す理由

オイルを塗布すると,道管を通り油分がククサの木の内部に浸透していきます。

ククサに浸透した油分は内部で固まり,ククサ自体の強度が増していきます。

道管はもともと水分が浸透する場所なので,そこで油分が硬化するということは,

水が木の内部に入りにくくなり,ククサが水分に強くなるということになります。

オイル塗布によりお手入れを繰り返すことによって,水分の出入りが少なくなり,材質が安定して強度が増していきます。

また,白樺のコブで作られているオイル仕上げのククサは,完成した後も呼吸を続けています。

 

■オイルについて

ククサのお手入れに向いているオイルは,

くるみ(ウォルナット)オイル

グレープシードオイル

エゴマ油

あまに油

などの植物性オイルです。

これらは,油の乾きが早い特性があります。

オススメはくるみ油とグレープシードオイルで,香りが気にならず油の乾きが早いのでベタツキも少なくククサのお手入れに適しています。自然食品店や,スーパー,ショッピングサイトなどで購入可能です。無添加の蜜蝋(ビーワックス)も使用できます。

 

手軽に入手できる,サラダ油やオリーブオイルを使うことも可能ですが,あまり推奨されません。これらは乾きが遅く,梅雨どきにはカビの原因にもなります。できるだけ使用を控えたほうがよいと思われます。

また,ブッチャーブロックコンディショナーは,香りもなく,乾きも早いので,木の食器全般に使えて便利です。

■オイル塗布,お手入れ方法

1.布(ガーゼやコットンの端切れなど)を用意する。キッチンペーパーでも可。

2.くるみ(ウォルナット)オイル,グレープシードオイル,ブッチャーブロックコンディショナーなどを布に少量つけ,木目にそって塗り込みククサ全体にすりこんで馴染ませる。

3. 約20~30分しみ込ませた後,表面に残った油分を拭き取り磨く。

4.風通しの良い乾燥した場所に保管する。

 

■ご自身で油をしぼって塗布する方法

1.布(コットンの端切れでO.K.)20~30cm角のサイズを用意する

2.その布の上にクルミの実を入れ,くるんでから輪ゴムで結びます。

3.金づちで布が破れないように力を加減し,トントンたたいてクルミの実をつぶします。

4.布にくるみ油が染み出てきたら,そのままククサに塗り込んでいきます。

 油の出方が少ない場合は,またたたいて潰し,油を出します。

 

■ククサはできるだけ水洗いで

ククサを洗うときは,できるだけ水洗いを心掛けましょう。

洗剤などで洗うと汚れと一緒に表面の油分を奪います。

オイルメンテナンスをしたククサは油膜があるため,基本水洗いで汚れは取れます。

なお汚れが取れにくいときは洗剤を使い,のちにオイルを塗布します。

 

■ククサ塩辛さ

フィンランドのククサを使い始めたとき「しょっぱい!」「まずい」と感じることでしょう。これは,ククサの製造工程で塩漬けを行うからです。塩味やまずさは,繰り返し使っていけば徐々になくなりますので,しばらく使い続けてみてください。

塩漬けはアク抜きも兼ねた,ククサを丈夫にするため欠かせない工程です。塩水の浸透圧により木材の中の水分が適度に抜けて,代わりに塩の結晶が入り込みます。その結果木材が締まり堅くなります。

 

■クラックが入ってしまった時は・・・

ククサは無垢の木をくり抜いて作られているので,気温や湿度などに影響され,熱湯を注いだり乾燥したりすると,衝撃がなくてもひび割れることもあります。

もしもクラックが入ったり割れたりしてしまったら・・・

最も簡単なのは,食器にも使える安全性の高い耐水耐熱性の木工ボンドで接着する方法です。

タイトボンドなどはホームセンターやショッピングサイトでも手に入りやすいです。

1,ほこりなどを除去する。

2.ボンドを隙間に擦り込むように塗り,はみ出た分布などでを拭き取る。

金継ぎなど本格的な方法もありますが,ご自身で簡単に修理したい場合は,これで水漏れもほぼ防ぐことができます。

修理やメンテナンスをしながら永く使っていきたいですね。

 

■欠けてしまった時は・・・

口が欠けてしまったら,・・・

5センチ四方程度にカットした,240番程のサンドペーパー(ホームセンター等で購入可)で,欠けてしまった箇所を整え成形します。仕上げにオイルを塗布します(上記と同じ)

■ククサの正しい保管方法

洗い終わったククサを保管するとき,まずは水気をしっかり拭き取ります。そして日の当たらない,風通しの良い場所に保管しましょう。

白樺の木材を材料にしたククサは,カビに注意が必要です。湿気が空気中に滞ってしまう密閉空間に長期間放置すれば,カビが発生する危険性も高くなります。

温度や湿度,直射日光には要注意です。特に,梅雨などの湿気が多い時期は,保管場所に十分気を付けましょう。

 

~時間とともに風合いが変化するククサは,あなたの大切な宝物になることでしょう~